カイロプラクティックで肩の動きを改善

皆さんこんにちは。
先日は都内は雪も積もりまだまだ冬明けは遠そうですね。

さて本日は肩関節リハビリトレーニングの一環として当院に通われている患者さまのお話です。
この方は昨年半ば頃に海外旅行中に階段でバランスを崩し、その際に無理な体勢で手すりにつかまってしまいました。手すりには左手で捕まったのですが左肩に体重がかかり過ぎて、肩関節の剥離骨折を引き起こしてしまいました。
その後帰国してから病院を受診し骨折部位の完治と共にリハビリを指示されていましたが、仕事が忙しくあまりリハビリに専念できなかったようです。
その結果左肩がほとんど動かなくなってしまいました。

この患者さまは私の学生時代の友人F君で、昨年再開した際「肩関節が動かず困っている」との相談を受けました。
ではどの程度動かなくなってしまったのでしょう。実際に見てみてこれは大変そうだ、との印象でした。

まず肘が肩の高さよりも上に挙がらず、手が肩より上に挙げる事が出来ません。要するに全く万歳の姿勢が出来ないです。傍目にも不自然に左肩が上がっており、少し何かの動作をすれば肩がかなり不自由な事は誰が見ても分かる状態でした。まだ30代にしてひどい五十肩になっているような感じです。
これでは日常の生活も不自由で様々な事に影響が出てきてしまいますし、周りの人たちにも色々と気を遣わせる事が出てきてしまいます。

なぜこのような事になってしまったのか?理由は骨の完治後のリハビリトレーニングを怠った事です。その為骨折治療中動かさないようにしていた肩関節の筋肉が固まってしまい、関節の可動域が極端に無くなってしまいました。骨折の完治およそ一カ月程かかりますが、完治後このような事が起こらないためリハビリトレーニングは必需です。

さて昨年の11月から本格的に当施術院にF君は来院開始いたしました。まずは可動域のチェックです。上記にも書き記した通り、ほとんどと言っていいほど肩関節の可動域は失われています。
肩関節の筋肉が正常に働くように治していかなければなりません。

  • 背骨の歪みを矯正し肩関節に負担のかからない姿勢矯正
  • EMS電気治療器による筋肉の機能回復
  • 肩関節の可動域を出すための関節矯正
  • ストレッチ療法による運動
  • キネシオテーピングによる関節可動の補助


これらの処置を施していきます。一度や二度の施術ではもちろん効果はありません。なるべく一回の施術期間を開けず、時間をかけながらゆっくりと施術していく事が身体にも負担がかからず効果的です。

現在当院に通院されてから三カ月目になります。当院の施術方針も理解されて熱心に通われた結果、今年に入ってから万歳をし頭上で両手を合わせられるほどに回復しました。見た目にも動作的にも左肩に異常があった事は本人が言わなければ全く分かりません。
しかしまだ完全ではありません。まだ7~8割程度の回復状態です。今後は肩関節の筋肉を運動療法による運動療法トレーニングで、本来ある筋力と可動域を戻していく事が必要です。

今後も施術を続けていくとともに、運動療法の指導などを行っていきます。温かくなる春頃までには100%の状態に持っていけるのが今回の施術目標です。
F君にも引き続き頑張っていただきましょう!