腰部椎間板ヘルニア

皆さんこんにちは。

早速本日いらした患者様のお話しです。
この患者様はもう半年ほどいらしていただいていますが、ご来院当初の事も書かせていただきます。

女性 30代 職業事務職(座り仕事)

高校生の頃より酷い腰痛に悩まされています。これまでに様々な病院、治療院を巡られてきました。
20代のころ病院の検査で腰椎の第4、第5の間から椎間板のヘルニアが発見されています。
しかしながら悪い場所は分かっていながら、それに対応した治療法が見つからずにいました。
腰痛のひどい日は一日寝込んでしまい動けない日もあり、ある年は一年の半分ほど寝込む事もありました。
今は腰に負担のかかりにくい軽作業の仕事についているが、それでも寝込む日はあります。

と、ここまでが患者様からいただいた最初の問診内容です。
ご来院当初は様子も見にお母様も同伴されていらしていました。道中痛くなるのも不安だったからだそうです。

このような場合、まず大切な事は腰の部分だけの治療は効果が薄いという事。10年以上もの間多くの治療院を巡られているわけですから、同じように腰だけを見てきてはなかなか改善は難しいです。

何が原因でヘルニアを引き起こしているのか、それを改善した上で腰の治療を行う事が大切です。

じつはこの患者様は以前は漫画家で、某雑誌にも掲載されているほど成功されていたそうです。しかしながら締め切りなどに追われたりかなり体に無理をかけてきてしまっていたようです。

私がこの患者様の問題点として着目したのが、座っている際の姿勢です。
本来椅子に座る際は骨盤の下部にある「坐骨」と言われる部分で身体を支えます。
しかしこの患者様の場合、座る際に腰が落ち込んでしまい「坐骨」ではなく「仙骨」と言われる部分で身体を支えていました。
その為腰椎の感覚が不自然に開かれてしまい、椎間板に均等に圧力がかからずヘルニア症状を引き起こしていると考えました。

この患者様に行っている施術内容

・立ち姿勢、座り姿勢共に安定するよう筋肉の能力回復
・左右の脚長さバランス調整(骨盤矯正)20131112172926.JPG

・脊椎(背骨)関節の矯正・・動かなくなってしまっている関節の矯正 首、背中、腰の部位
・腰治療専用ベッドでの施術 特にヘルニアに効果的(右写真)
 
上記の施術一回約一時間をを定期的に月3~4回のペースで行っています。

半年たった現在では日により痛くなる事はまだあるようですが、以前のように寝込んで動けなくなる事は無くなりました。日々の生活でだいぶ腰の事に気を配らなくてもよくなってきています。

本日は昨日より冷えてきたせいもあるのか、少し痛みが気になるという事でしたが、骨盤矯正を重点的に行ったところ改善して帰られています。

目標は腰の痛みに恐れず日常の生活、仕事ができるようになる事です。痛みのあった期間が長かったこともあり時間はかかりますが、目標に向けて前進しています。