なぜご高齢の方は腰が曲がってしまうの?

皆さんこんにちは。

今日は脊椎間狭窄症(せきついかんきょうさくしょう)について書かせていただきます。
なかなか聞きなれない名前ですが、腰の症例で椎間板ヘルニアと同じくらい多い腰の症例です。

よく街中や身近な方でひどく腰が曲がってしまっているご年配の方をみかけませんか?
今回はその理由の一つともいえる内容です。

本日はこの脊椎間狭窄症の施術に患者様がいらしてくださいました。

女性 70代 お仕事は定年されております。
ここ数年はお母様の介護をご自宅でされていました。

半年ほど前より当院にご来院いただき、当初は腰を中心とした姿勢の悪さを主訴とされていました。
お話を伺ううちに少し気になる症状がある事が分かりました。
それは「最近歩いていて5分ほどすると腰が痛くなったり、疲れたりして歩くのをやめて休憩する。少し休むとまた治り歩き始めるが、また5分ほど歩くと同じように休まなければならない」
ご本人はまだ自覚は無いのですが、これは脊椎間狭窄症にとても近い症状です。

ではこの脊椎間狭窄症とはどの様なものでしょう。

神経は脊椎(背骨)に出来た空間の間を通り身体に行きわたります。この空間を脊椎間と言います。
この脊椎間が年齢と共に空間が狭くなり、狭くなった空間の神経にさわり、痛みやだるさを引き起こしてしまいます。
年齢と共に空間が狭くなる主な理由としては、姿勢の悪さ、椎間板内の水分が少なくなる、カルシウムの沈着によることなどが考えられます。

主な特徴として次のような事があります。
・主に60代以降のご年配の方に多い。
・動き始めは大丈夫だが数分すると腰が痛くなる、だるくなる
・痛み、だるさは少し休めば回復する
休む際腰を曲げて前かがみになると楽になる
逆に腰をそらすと痛みが強くなる 辛くなる 
・楽にはなるがまた痛みとだるさが動き出すと出てくる
・最近身長が縮んだ気がする、もしくはそう言われる
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という事が特徴です。特に前かがみに腰を曲げると楽になる方は、脊椎間狭窄症をお持ちではないか考えられます。
なぜ前かがみで楽になるかというと、脊椎間に空間ができ神経に触る部分が取り除かれ、一時的に症状の緩和が出来るからです。

そのお話をこの患者様にさせていただいたところ、以前腰が痛くなり病院で検査したところ、脊椎間狭窄症の疑いがあると言われた事があったそうです。
改善方法は手術しかないと言われ、治すのは諦めていたとのことでした。

カイロプラクティックでは脊椎間狭窄症は少し時間はかかりますが症状の改善は行えます。
脊椎(背骨)の関節に起きてしまっている症状ですので、脊椎の関節を改善させるカイロプラクティックで改善させる事はとても期待できます。

施術方法としては痛みのせいで腰回りの筋肉が強く凝ってしまっているのでまずは筋肉の緩和。
その上で脊椎に空間を作る施術を行っていきます。

空間を作る施術は以前椎間板ヘルニアでもご紹介させていただいた、カイロプラクティック専用の腰施術ベッドを使用します。
このベッドは腰椎(腰の骨)の一つ一つの間にストレッチの作用を施す事が出来、狭くなった脊椎間の間を広げていく事が出来ます。



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この脊椎間狭窄症の施術方法としては、即効性の物はありませんので、手術などよりはるかに身体への負担がなくなります。
一か月、二か月と根気良く続けていくうちに、次第に動き続けられる時間、休まなければならない回数も確実に減っていきます。

本日の患者様は半年ほどの通院(10日に一度ほど)で現在は前かがみに腰を曲げることもなくなり、疲れた際は逆に伸びをするように腰をそらす事が出来るようになってきています。
このそらす動作が出来るようになってきているのは、脊椎間狭窄症が改善で来ている何よりの証拠です。
本日は更に嬉しい事に昨年測った身長より、今年測った身長の方が2センチも伸びていたという事です。
70代の方に再び成長気が訪れたわけではありません(笑)姿勢がご来院いただいている成果により改善され、本来ある身長に戻ってきているのです。

本日も施術の後元気に歩いて帰られていました。

皆様もご自身や身近な方でこのような症状にお悩みの方いらっしゃいませんか?
この症状は施術を受けるタイミングが早ければ早いほど、早く改善していきます。
是非一度お試しください。