デスクワークによる身体の歪み・・・

皆さんこんにちは。

本日はデスクワークから来る身体の疲れ、歪みについて書かせていただきます。
近年ではパソコンを使用したデスクワークというのは、仕事のジャンルを問わず当たり前のように行われています。
パソコンは大変便利ですが、それに伴って身体への負担も当然あります。

皆さんパソコンを使用している際、目が疲れた、背中肩の痛み、凝りなどを感じた事はありませんか?
この疲れが徐々に体に蓄積していき、ある時持続した痛みや痺れなどの症状がせるケースが多いです。

しっかりと座る姿勢を維持してパソコンを操作できればよいのですが、一日中ともなるとなかなかそうもいきません。
なぜ長時間パソコンを使用していると上記のような症状がでてきてしまうのか?
それは脊椎(背骨)内の「胸椎」と呼ばれる所に大きな負担がかかるからです。

パソコンを使用していると知らず知らずのうちに画面に眼を近づけようとしてしまいます。
これは画面から出る光の影響で眼が疲れてきてしまい見えづらくなり、少しでもしっかり見ようとするからです。
最近この眼の疲れを予防するメガネも出てきましたね。
しかしそれでも完全に疲れを防げるわけではないので、同じ理由で胸椎に負担が出てきます。
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パソコンを使用しているうちにこのような姿勢になってしまっている方多いでしょう。
今度会社にいる人たちを見てみてください。この姿勢に似たような人が必ずいますので。

図を見ていただくと分かるように、背骨が大きく前に曲がり猫背のような姿勢になっているのが分かります。
初めのうちは胸椎のみに負担がかかりますが、脊椎は一か所湾曲のバランスが崩れると、腰椎(腰)頸椎(首)の湾曲も崩れてきてしまいます。
腰痛、頭痛、手の痺れなどにもつながる可能性もあります。

先日いらした患者様がその様なお悩みでご来院いただいております。
ここ一年ほど通われており、初めは毎週、最近では月2回ほどのペースでご来院いただいております。

当初の症状は左足の痺れ、左肩甲骨付近の痛み、時折左手にも痺れなど多くの悩みを抱えておられました。
女性でご職業はデスクワークを中心とした事務作業です。

座る際に大変癖のある座り方をされており、この姿勢の状態でパソコンなどやられていては様々な症状が出てきてしまいます。
このお仕事は長い期間続けておられるそうで、続けていくうちにこの姿勢を作りだしてしまったものと思われます。
この患者様にお願を申し出たところ、施術前と施術後の姿勢比較写真の使用をお許しいただきました。
ご協力感謝いたします。

こちらが施術前の座り姿勢写真です。


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分かりやすいように線を入れてあります。
青い十字線が画像に対して垂直と平行に引かれた線です。
赤い線はこの患者様の姿勢を表す線です。

この青い線に対し赤い線が重なるか、平行に近いほど歪みは少ない証拠です。
この患者様は肩が左に大きく傾き、腰も頭の位置に比べて右に寄ってしまっています。
また線では表しにくいのですが、右肩が前に出ており捻るような姿勢も存在しています。
上半身全体も前にかがんでいるように見えます。

施術後のお写真です。


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肩の線は青い線にほぼ平行な位置にまで改善しています。
縦の線も青い線に赤い線が近くなっています。
捻りと前かがみの姿勢も施術前の写真と比べると無くなっているのが分かります。

この施術後の姿勢が本来とっていただきたい座り方の姿勢です。
この患者様には胸椎っを元とする脊椎全体の矯正施術を施させていただいています。

今回写真をとらさせていただいたので、ご本人にもご確認いただいたところ、変化の違いに感心されておられました。
現在では脚や手の縛れは無くなり、症状は肩甲骨付近の痛みのみにまで改善されています。
まだ歪みも出てきやすいので定期的な施術に通っていただいております。

パソコン業務の多い方、知らないうちにこのような姿勢で長時間仕事をしてしまっているかもしれません。
まだ少し肩が凝るだけなどと油断しないでください。
もうその時点で身体には負担がかかってきています。

少しでも快適に日常を過ごすためにも、思い当たる方は早めの施術をお勧めいたします。