何もしないのに肩が凝る?・・・

皆さんこんにちは。

今日は身体の使い方による、身体の凝りや疲れについて書かせていただきます。
先日いらした患者様との会話で「何もしてないのに肩凝るし、なんだか疲れるんだよねぇ」と話されていました。

確かに身体を動かさないので疲労などは溜まらない気はします。
ましてや使っていないのですから凝りが出るとは考えにくいでしょう。
事実スポーツなどの運動をすれば筋肉痛や疲労感が出てきます。

皆さんこのような経験はないでしょうか?

「いつも忙しくて睡眠短いし、明日は休みだから朝も寝坊してゆっくり寝よう」といつもより沢山寝ます。
次の日の朝起床した際身体全体が重かったり、かえって疲れがたまっているような時ありませんか?
また連休などが続き普段の疲れを取ろうと、休みの間何もせずにいたとき、連休明けは身体が重く感じるはずです。

適度な睡眠、休憩は当然必要ですが、必要以上に睡眠、休憩をとってしまうとかえって逆効果になってしまう事があります。

人間の身体は余分な疲労感やストレスをためないように一定のサイクルがあります。
①体内に蓄積されたエネルギーで身体を動かす
②身体を動かすことで血液内に「乳酸」と呼ばれる疲労物質が生まれる
③この乳酸が筋肉痛などの主な原因となる(疲労、ストレス)
④乳酸を体内から除去するために適度な刺激を筋肉に与える(運動など)
⑤乳酸は水と二酸化炭素に分解され汗として体外に排出される
⑥乳酸の排出された身体は再度乳酸が溜まりにくくなるよう筋肉を成長させる
⑦成長した筋肉によりこの一連のサイクルが短時間で行われるようになる

実は身体は何もしていなくても①~③までの動作を必ず行っています。
それは心臓を動かしたり呼吸をしたり食べ物を消化したり、無意識の中で自然と身体が行っている動作です。
当然一定の器官を動かしていますので、エネルギーを必要とし疲労物質の乳酸も生まれます。

④~⑦の動作も行ってはいるのですが、無意識の動作の中では効果は薄いです。
上記のように身体を動かす時間が短いと、④~⑦が不足してしまい体内に疲労物質が溜まりやすくなります。
これが何もしない事による疲労感と凝りの原因です。
やはり意識的に身体を動かし筋肉に刺激を与える事が必要です。

凝りの主な原因も疲労物質の乳酸が蓄積してしまっている個所に出来ますので、身体を動かし乳酸を少しでも早く体外に排出する事が凝りの予防となります。

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睡眠にも同じことが言えます。身体を休める上で睡眠はとても大切な事です。
睡眠中も①~⑦の動作は必ず行われています。起床した際に汗をかいている事がありますよね。
暑いからという理由だけではなく、身体がちゃんと寝ている感も疲労を回復するために活動している証拠です。

では通常どの程度の睡眠が身体にはちょうどよいのか?

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図を見ていただくとおよそ6時間ほどで身体の疲れが除去されていくのが分かります。
逆に6時間を超える睡眠をとってしまうと、右にあがっている線が6時間を頂点に右に下がり始めてしまいます。

これが睡眠のとりすぎによる疲労の原因です。

そして疲労回復にもう一つ必要なのが「基礎代謝力」です。
基礎代謝力とは上記に書いた心臓や様々な器官を動かす事に必要な力です。
この基礎代謝力が大きければ大きいほど体内の循環もよくなり乳酸も排出されやすい身体になっていきます。

ではこの基礎代謝力をあげるにはどのようにしたらよいか?

そこにカイロプラクティックに施術が効果を発揮します。
カイロプラクティックの施術は神経の伝達を良くし、各器官の活動を良くする効果があります。
脊椎(背骨)の矯正を行うカイロプラクティックには、この基礎代謝力をあげることも施術効果の目的になっています。

皆さんも凝りや疲れを残さないための適度な運動、正確な睡眠時間、そしてそれらの効果がよりよく発揮できるカイロプラクティックの施術を受けてみませんか?