首の寝違えとは?・・・

皆さんこんにちは。

本日は「首の寝違え」についてお話しさせていただきます。
昨日いらっしゃいました患者様がちょうどその様な主訴であったのと、先日書かせていただいた「枕の高さ」にも深いつながりがあります。
一度は皆さんもこれは経験があると思います。

朝起きたら首にうまく力が入らず、痛みと共にうまく動かせない・・・そんな症状です。
この寝違えは何回か前に書かせていただいたギックリ腰と同じ俗称のようなものです。
正確には「頚部捻挫」とか「背部挫傷」と名称があります。

頚部捻挫の名前でお分かりのように、首の周りの捻挫になります。
寝ている間に首に無理のかかる態勢をとってしまい、首周りの筋肉や靭帯に負担がかかり起こってしまいます。
イメージとしては足首に起こる捻挫と同じ事です。

もう一つの名称背部挫傷ですが、背中、主に肩甲骨間の筋肉、靭帯の損傷という事です。

実はこの寝違えは首のみに問題があると思われがちですが、こちらの背部の方も主な原因となります。
首、背中、肩に「僧帽筋」と呼ばれる大きな筋肉があります。2013121112184.JPG

この筋肉は後頭部の付け根から始まり、背中一面に広がり、腰まで伸びている筋肉です。
首、肩、背中の動作に深くかかわる筋肉ですので、寝違えのように首を痛めている場合は、この僧帽筋を通して背中にも影響は出ます。
逆に背中を痛めた場合にも、首に影響は出てきます。

当院での寝違えに施術するさいは、まずはこの背部の筋肉とそこに携わる胸椎(背中の骨)関節の施術から行います。
首の施術も状況を見て行いますが、寝違えた最初の段階では「触られるのも痛くて辛い」と言われる方が多いです。
背部の施術を行うだけで、首を動かせる範囲が増し、痛みも軽減していきます。
また肩甲骨の動きを改善していく事もとても有効です。

寝違えの痛みは捻挫の一種ですので、日をおけば痛みは治まっていきます。
ですが何もせずに治まるのを待つより、きちんと施術を受けておいた方が改善も早いですし、予後の状態も良くなります。
寝違えは一度治っても、改善されていない部分が残っていると何度か繰り返すようになるので注意が必要です。
また普段の生活の中にも、起こしやすくなるような事が多々あります。

次のような方は寝違えを起こす事があるか、何度か繰り返し症状の出やすい可能性のある方です。
①背中がいつも凝っているような気がする
②姿勢が悪く猫背になりやすい
③眼が疲れやすい
④肩の関節が硬く腕が挙がりづらい
⑤寝ている時の枕は高い方
⑥眠りが浅いような気がする

①~④の方は胸椎、頸椎の姿勢改善を必要とします。
⑤の方は生活習慣の中にある事ですので、「朝起きると肩が凝る」をご覧いただき枕の高さを調整しましょう。
⑥の方はあまり質の良い睡眠がとれていないため、寝返りの回数が多かったり、ストレスの原因ともなります。

どの項目もカイロプラクティックの施術により改善が見込める事です。
寝違えでお悩みの方は是非お待ちしております。