長く続く腰痛の改善・・・

皆さんこんにちは。
今日は腰痛について書かせていただきます。

先日腰痛を主訴にいらっしゃいました。
男性30代 会社員 草野球チームに所属されており、ポジションはキャッチャーをされています。
ご存知の方も多いかと思いますが、野球のキャッチャーはしゃがんでいる事が多いので、体制的に腰に負担がかかりやすいです。

この方は練習中に後ろに落ちていたボールをしゃがんだままの姿勢で拾おうとした際左側の腰に痛みが来ました。
その日から数日痛みのある日が続きましたが、現在はさほど気にならなくなってきているようです。
まだ朝起床時に痛みがあるということですが。

早速姿勢分析から開始です。


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青い線が正中線と地面との平行線です。
赤い線がこの患者様の実際の身体の線です。
腰の部分を中心に左に身体が傾いているのが分かります。
特に腰の部分が右側にスライドするように寄ってしまっており、このような姿勢を「側方変位」といいます。

腰の部分に問題のある方が、痛みのある個所に負担をかけないよう無意識にこの姿勢をとる事が多いです。
また両脇のスペースにも違いが出ており、分かりやすいように楕円で印を付けてあります。
腰の位置に問題がなさそうでも、真っ直ぐ立った際に左右のわきの広さが違う方は、側方変位がある可能性が高く、同時に腰に問題を抱えている事が多いです。

今痛みがある程度消えてきているのは、この姿勢を作ることにより患部の負担を減らしているからです。
実際にはまだ腰の問題は解決していません。
更にこの側方変位も元に戻していかなければ、この姿勢を元にまた別の症状が現れてしまいます。

施術後です。


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青い正中線と平行線に赤い線が揃ってきているのが分かります。
また左右両脇の広さが同じようになってきています。

施術後はこの患者様の腰は改善し、後日お話しを伺ったところ、とても調子が良くなっているとのことでした。
またご本人には自覚は無かったのですが、施術してから背中の姿勢改善から肩の可動も良くなったとのことです。

このように自覚症状がなくとも腰に問題があるかどうかは分かります。
よく言われる隠れ腰痛の有る無しの見分け方が出来るわけです。

皆さんも真っ直ぐに立って手を楽に下ろしてみてください。(無理に脇につけようとしない)
左右の広さが差がある方は腰に問題がある可能性があります。

写真のように改善は出来ますので、痛みが酷く出る前に改善をお勧めいたします。